今回は「外国人工作许可通知」の申請に必要となる学位記の公証役場での認証の話です。
学位記の認証(正確には学位記が本物であるという書類の認証)は、最終的な中国大使館(領事館)での認証の前に、公証役場・法務局・外務省と手続していきます。
具体的には、
・公証役場での私署証書の認証
・法務局での公証人押印証明
・外務省での公印確認
です。
私は大阪在住ですから、今回は大阪の公証役場で手続きをしました。
なお「外国人工作許可通知」について概要のページを作りました。
大阪でおすすめの公証役場
グーグルマップで公証役場を検索しましたが、本町の公証役場が慣れているうえに丁寧という評判でした。
自分も実際に行って手続きをした感想も、やはり丁寧に対応していただきました。
本町公証役場
大阪地下鉄本町駅1番出口からすぐでした。
ミニストップ右にビルの入り口があります。
3Fまで上がると、公証役場があります。
私文書の認証なので、奥へと進み、受付の公証人のデスクまで行きました。
その日の担当は、佐藤公証人。
グーグルでの評判通り、丁寧かつスムーズにやっていただきました。
私署証書の認証
この公証役場での認証は、学位記のコピーが本物であるという宣誓書に対して、公証人が認証するというものです。
学位記は原本を持っていき、下のミニストップでカラーコピーしました。
公証人のデスクまで行き、「学位記の認証をおねがいしたいのですが」と声を掛けました。
マイナンバーカードで本人確認をしてもらい、「どこの国へ出しますか?」と聞かれて、「中国です」というやり取りをしました。
公証人から、「宣誓した書類に認証しますね。宣誓書はありますか?」と聞かれました。
書式が分からなかったので、「無いです」と答えると、宣誓書をその場で作っていただけました。
後でよく見ると、最初の無人の受付に宣誓書のサンプルが置いてありました。
佐藤公証人は、その存在を知っているので「サンプル見て自分で作ってから来て」と言えますが、そうして追い返すことはせず、手間を惜しまず「ちょっと作りますから、待っていてください」と宣誓書を作成してくれました。
ちなみに宣誓書のサンプルはこんな感じで。
用紙していただいた宣誓書に日付と署名をしました。
実際のものは、下の画像です。参考にどうぞ。
押印が必要かと思って認印を持っていきましたが、必要ないでしょうという感じで使いませんでした。
認証は15分ほどで終わりました。
係員から呼ばれて、代金の5,500円を支払って、完了しました。
出来上がったものの確認時には、
・公証役場での私署証書の認証
・法務局での公証人押印証明
・外務省での公印確認
の押印がしてあり、この3つが全て完了していました。
特定の都道府県の公証役場では、この3つが同時に行えるワンストップサービスが行われています。
めちゃくちゃ便利です。
ワンストップサービス
今回受けたワンストップサービスについて紹介します。
特定の都道府県の公証役場では、
・公証役場での私署証書の認証
・法務局での公証人押印証明
・外務省での公印確認
この3つが同時に行えるワンストップサービスが行われています。
公証人役場・法務局・外務省といろいろな役所を巡って、移動時間や待ち時間など時間がかかっていたものが1か所ですべて完結できるサービスです。
特に東京と大阪以外は、最後の外務省の認証が遠路はるばる出向くか郵送でのやり取りになるので、結構時間がかかります。
これが1か所で30分もかからず終わるのは、とても便利ですね。
現在このサービスが行われているのは、北海道(札幌法務局管区内)、宮城県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県の公証役場です。
参考:申請手続きガイド 2 申請の流れ(外務省)注3
年々この対象となる都道府県は増加しているみたいで、追加された場合は上記の参考サイトのウェブページに記載されるようです。
もし対象の都道府県に住んでいるなら、ぜひこのワンストップサービスを利用してみてください。