中国で数年単位で外教をしていれば、数十万元(数百万円)の貯金ができそうです。
ただそのお金をそのままたんまりと中国に留めておくと、いずれその大きな貯金の移動がとても面倒なことになるかもしれません。
そこで、中国にいながらより資金の移動を自由にするためにも、日本にまだ住民票があるうちに準備を進めました。
現在自分が保有する銀行口座は、日本(円)とカンボジア(USドル)。そこに中国渡航後に給料が振り込まれる人民元の口座が加わります。
円・ドル・元とこの3つをうまく使って、資金の移動の自由と資産形成を目指していきたいなあと考えています。
基本的には、給料で得た人民元を円やドルにして、貯蓄していきたい方向です。
カンボジアのドル定期は、5年定期なら約6%前後と高利なので、日本円で株やFXで投機的な投資でリターンを求めなくてもそれなりに成果は残せそう。
ちなみに金融知識についてはド素人なので、これが正しいかもわからないので、あくまで体験談として読んでもらえたらと思います。
人民元の規制
まずは、こんな記事から。
「中国、個人資金の監視強化 90万円超で用途報告義務」(日本経済新聞2022年2月10日)
中国人民銀行(中央銀行)などは、3月から個人預金の管理を強める。現金の預け入れや引き出しが1回あたり5万元(約90万円)を超す際には、お金の出どころや使い道を登録するよう市中銀行に義務付ける。不正所得のマネーロンダリング(資金洗浄)を防ぐ。外貨も対象で、海外への違法な持ち出しを取り締まる狙いもありそうだ。
人民銀、中国銀行保険監督管理委員会、中国証券監督管理委員会がこのほど新法規を公表した。外貨は1万ドル(約115万円)相当を超す預け入れや引き出しが対象だ。
これまでは身元確認の徹底だけを求めていた。新たに給与や株式配当などお金の出どころ、使い道も把握し登録するよう義務付けた。具体的な確認方法は明らかにしていないが、引き出したお金の取引記録など証拠書類の提出を求められる可能性がある。
引用:中国、個人資金の監視強化 90万円超で用途報告義務ー日本経済新聞
中国では、個人のお金の使用用途まで提出させて管理を強めています。
人民元だけでなく、また外貨に関してもいろいろな制約があります。
中国の個人の外貨管理などは、以下の記事がわかりやすかったです。
中国における個人の外貨管理 執筆日:2022年3月2日 (水野コンサルタンシーホールディングス)
話が脱線しますが、この会社の代表の水野氏は元丸紅で中国関連のコンサルタントとしてエキスパートです、中国時代の日記本を以前読んで面白かった記憶があります。まだまだ便利ではなかった時代の中国駐在時の様子や苦労話などがありました。興味ある方はぜひ「中国ビジネスコンサルタントができるまで」という本を探して読んでみて下さい。。
橋渡しの口座としてのマルチカレンシー口座開設
このように色々面倒くさそうなので、規制を逃れてヤバいことをするというより、中国一辺倒でお金を置かずにバランスを取りながら分散したいという感じです。
それなので、送金したり受け取ったり留めておいたりを他通貨でできるマルチカレンシー口座を作っておきたいと思いました。
また中国よりは自由な日本にいるうちに、契約など準備しておきたいと思いました。
WISE(旧トランスファーワイズ)で口座開設
以前、日本からカンボジアのABA銀行の口座に送金する際に送金コストの安い業者を探したことがありました。日本から送金する額は数十ドルと少額なもの。銀行でお願いすれば手数料だけでも数千円かかることがわかりました。その時、海外送金業者を探し、トランスファーワイズという会社が安いということを知り、実際にカンボジアまで送金したことがあります。
久しぶりにトランスファーワイズで検索してみると、どうやら名前がWISEに変わったよう。あらためてサイトを見てみると、40通貨以上を保有できるマルチカレンシー口座が開けるとのこと。
そこで、WISEでマルチカレンシー口座を開設しました。
口座開設はいたって簡単。メールアドレスを登録し、居住国の選択、電話番号を登録して送られてきたコードを入力し、パスワードを設定。その後、個人情報を保存して登録完了。
デビットカードも作成
カードの作成には1,200円かかりますが、デビットカードも作成しました。海外のATMで引き出すのに使おうと思います。WISEは、両替手数料も安いので、重宝しそうです。
出国まであと少しだったので、配送費を上乗せしてDHLで送ってもらいました。DHLを使うとプラスで2,000円ちょっと。2日後にシンガポールから届きました。
DHLでなければ、郵便で届くようです。
中にはカードが入っていました。
口座開設からデビットカードの手配までネット上で出来て、操作も簡単。
カードの配送も早い。
これで、中国渡航後に中国の銀行口座とカードが得られれば、中国口座の資金を一時帰国時の日本で引き出し、カンボジアの口座に送金して貯蓄ということも簡単に手数料をあまりかけないでできます。また東南アジアの旅行でカンボジアに寄って米ドルを引き出し、そのまま貯蓄ということもできます。
また海外サイトのネットショッピングにも使えそうなので、口座を作ることで今よりもっと便利にいろいろできそうです。
なお、初めての送金時には本人確認としてマイナンバーカードなどの身分証のアップロードが必要になるので、ご注意を。
出国前に作ったなら、試しにいくらか自分の口座に送金して本人確認を終えておくとよいでしょう。