この記事は2020年に大学院を受験した時のものです。
コロナウィルスの蔓延でしばらく海外へ出られないことを覚悟して、その終息後に再び海外へ出られるよういろいろと考えました。
また海外へ出た時に再び貿易の仕事をメインにしていくのかどうかも同時に考えてました。
個人的にはある程度定期的な収入を得てじっくりと海外で暮らすことを望んでいたので、周囲からの勧めもあり日本語教師としての道を模索し始めました。
2020年の夏ごろ、働いていた西成のドヤも景気が悪く、アルバイトを全員解雇する話もあったのですが、自分は7月にリブランドして再開する別のホテルのオープニングスタッフに選抜されて、西成での生活がしばらく安定することが決まりました。
不透明だった今後の収入が安定することで、学費の捻出が可能となり西成を拠点にして日本語教師になるために学校へ行く決心ができました。
日本語教師になるための条件
調べてみると、海外の大学や日本語学校が求人募集するとき、主に以下の3つの条件のうちどれか1つ以上を満たしている必要がありました。
- 大学または大学院で日本語教育を主専攻または副専攻として修了している者
- 日本語教育能力検定試験合格者
- 日本語教師養成講座の420時間以上の修了者
それぞれに難易度やメリット・デメリットありました。また、どれか1つだけではなく、この3つの複数を満たしている人もかなり多いようでした。
自分は年に1度しかない「日本語教育能力検定試験」の合格を目指すより、入ってしまえば確実な大学3年次編入か大学院進学、420時間の講座受講のどれかにしようと考えました。
大学編入や院進学なら2年、専門学校なら半年~1年という感じでそれ相当の期間を覚悟しなければならなかったです。
早く海外へ出たいという希望はあったのですが、当時は全く先が見えず、自分でもコロナウィルス蔓延の終息まで2~3年はかかるだろうと思っていました。
自分がこれまで過ごした国々は、学歴社会だったり階級社会だった国が多かったこともあり、より高い学位を持っている方が何かと有利だったので、気持ちは大学院進学に大きく傾いていました。
大学院進学にあたっての不安
とはいえ、かなり昔に卒業した学部時代は経済学部だったこともあり、大学院進学については多くの不安がありました。
- 学部レベルの基礎が全く身についていない自分が、大学院の入試問題を解けるのか
- 運良く入ったとして、大学院の授業についていけるのか
- 修士論文はちゃんと書けるのか
この時は7月ぐらいで、大学院の入試まで準備期間が全くない状態でした。
一人で考えていたら当然無理だという結論になりそうですが、職場にはほぼ同年代でしかも現在大学院に所属しながら働いているという人(ほぼ上司)がいて、いろいろと話を聞けたのでラッキーでした。
その人が言うには「全然大丈夫!そんな人いっぱいいるよ!」、ということで前向きに受験を考えることができました。
受験する学校の決定
全く基礎的な知識がない状態からの受験だったので、受験校の絞り込みには「どんな試験を課しているか」ということが大きな関心事になりました。
学校を探す際の条件を次のように設定しました。
- 大阪から通学できる
- 学費が高くない
- 社会人入試の制度がある
社会人入試は、一般試験と違って学科試験の一部が免除されていたり小論文に置き換わったりと、負担が少なくなっている場合が多いのを知っていたので、社会人の募集枠がある学校を優先して探しました。
また、学費は大きな問題で、進学すれ当然今までと同じようにたくさんの時間を使ってアルバイトはできないので、学費の高いところに行くとなるとこれまでの貯金をほぼ使い切ってしまいかねず、コロナ終息後に海外で生活していくのに資金的な余力がほとんどなくなってしまいます。
過去に国立大学に通っていた自分は、国立大学はただ学費が安いだけじゃなくて、学費軽減・免除制度をかなりの多くの生徒が利用でき(場合によっては生徒のほとんど)、額面以上にかなり激安だということが分かっていたので、国立大学一択となりました。
こうして、受験校は国立大学で社会人入試があるところとなりました。
しかし関西の国立大学はというと、京都大学を筆頭にどこもハイレベル。日本語教育専攻で大阪から通えるとなると総合大学では、大阪大学か神戸大学。教育系の大学なら、大阪教育大学や兵庫教育大学などとまあ「そう簡単に合格は無理だろー」と思ってしまうような有名校ばかりです。
学校選びで悶絶していると、院進学を勧めてきたほぼ上司が、「僕は研究で兵庫の豊岡までたまに通ってるよ、四国でも徳島ぐらいなら通えるんじゃない?和歌山とかもいいよー。」と言い出すので、「四国かー、そういや全然検討してなかったな」と新たに四国も探してみることに。
そうして探してみると、有るじゃないですか!国立で、社会人入試もあるところが!
募集要項を詳しく見てみると、社会人入試では、小論文と面接が課されるみたい。
そして、社会人入試に出願できる社会人の要件も満たしてる!(経営会社を無理にでも存続させててよかった)
さらに!受験者に対する合格率がかなり高い!(というかほぼ全員合格)。
もうここしかないだろ!という感じで志望校を徳島の学校に決めました。