今回は、「外国人工作許可通知」を申請するための書類集め最終段階、中国の領事認証編です。
これまでに取得した「犯罪経歴証明書」、「修了証明書」、「学位記を本物とする公正証書」の外務省押印確認を済ませ、大阪の谷町4丁目の外務省大阪分室で受け取り、その足で本町の中国ビザセンターへと向かいました。
この記事を書いているときは、大阪での領事認証には予約が必要なく、午前のみの受付で直接来てくださいということでした。
領事認証とは
認証は領事認証ともよび、領事認証機構が自然人、法人あるいはその他の組織からの申請にもとづき、中国国内の「渉外公証書(国外に関わる公証書)」、その他証明文書あるいは国外の関係文書の最後の印鑑、署名に確認を与える活動のことです。国際慣行と国内外の領事の実践により、領事認証の目的は、ある国が発行した文書がその他の国家の国内で承認され、文書上の印鑑や署名の真実性が疑われることによって国外でのその法的効力に影響をうけることがないようにすることです。
在外公館(大使館・総領事館など)は駐在国の関連機関のためにそれを発行することができ、そしてまた駐在国外交機関あるいは領事証明をおこなう権限を持つ機関を通じて、中国に送付されて使用される予定の公証書あるいはその他証明文書などに領事認証をおこなうことができます。
簡単に言えば、その書類について中国が「本物と認めますよ」ということだと思います。
中国ビザセンター(大阪)
大阪の中国ビザセンターは、地下鉄御堂筋線の本町と心斎橋駅の中間あたりにあります。
外務省で書類を受け取って、そのまま向かう場合は本町駅で降ります。
本町駅なら11番出口。
心斎橋駅なら2番出口。
ビザセンターは、心斎橋筋アーケード(北商店街)のアカカベ薬局の隣のビル「ビル博丈」の9Fです。
書類や本人確認の身分証のコピーも必要なので、持っていない人はアカカベ薬局の隣のファミリーマートでも取れます。
ビザセンターにもコピー機があります。
領事認証申請に持って行ったもの
個人で認証する場合は以下の通りです。
所要資料は下記のとおりでございます:
1.事実に即して、完全に記入した認証申請表一部。
2.認証を必要とする書類の原本とコピー。
3.文書の当事者のパスポートあるいは身分証明書の原本及びコピー。
なお、旅行会社や行政書士などに代行依頼する場合は、依頼先の指示に応じて準備してください。
自分は個人で申請したので、以下のものを準備しました。
認証申請表
領事認証の申請書は、大阪の中国ビザセンターのページから、ダウンロードして印刷し記入しました。
認証を必要とする書類の原本とコピー
犯罪経歴証明書に関する注意(原本のみ持参)
学位記に関する公正証書と修了証明書は、原本とコピー
学位記の公正証書は冊子の状態になってましたので、全部コピーしました。
コピーは、ビザセンター近くのファミリーマートで、カラーコピーを取りました。
文書の当事者のパスポートあるいは身分証明書の原本及びコピー
私は、パスポートとパスポートのカラーコピーを持っていきました。
これもビザセンター近くのファミリーマートで、カラーコピーを取りました。
申請の流れと状況
申請の流れ
まずビルに入って9Fに上がると、ビザセンターがあります。
部屋に入ると、受付のカウンターがあるので、「認証」と伝ええます。
伝えると、
こんな感じの番号札をくれます。
窓口の前に待合スペースがあり、モニターに番号が映し出されたら、指定された窓口に行きます。
申請書類がチェックされ、「受領証」が渡されます。
これで、予定日にまた受領に行きます。
普通申請なら、申請日含めて4営業日後です。
料金も受領時に支払います。
申請の状況
ビザセンターで受付を終わったのは、午前9時45分。
番号札には、「6人待ち」との表示がありました。
申請所の窓口は、全部で6つ。
ビザ申請も同じところでやっているので、人が多かったです。
椅子は、ほとんど埋まっていました。
他の人のを眺めていましたが、番号を呼ばれても来ない人が数人いました。
窓口の係員は、2回ほど呼んでも反応がない場合、サッサと次の人に飛ばしていきました。
だいたい1分程度。
トイレなどに行くのは、2,3人前までにしましょう。
待つこと30分、やっと自分の番号が呼ばれました。
書類をチェックしてもらっているときに、「犯罪経歴証明書は開封無効なので、コピーがありません、コピー取りますか?」と聞きました。
そうしたら「それなら、無くてもいいです」と言われ、やはり無理にコピーを取る必要はありませんでした。
最後に受領証が渡され、手続き自体は、スムーズで5分ほどで終わりました。
申請書の書き方
認証の申請書記入は、ビザの申請書ほど面倒でなく難しくもない。
認証代行している会社の記入例を参考にしながら、書きました。
この記入例は、代理人申請用なので個人申請の方は、一番最後のサインのところはちょっと注意が必要。
参考にしたものは、以下。
中华人民共和国驻外使领馆领事认证申请表-アジアトレーディング
PDFになっているので、印刷して横に置きながら書きました。
こういった分かりやすい記入例を公開してくださって、本当に助かりました。
そして自分でも記入例を作ってみました。
参考にどうぞ。
費用
今回の領事申請にかかった費用(受け取り時支払い)は、15,600円でした。
その内訳は、民事認証・普通申請の5,200円が3通で、5,200×3=15,600円です。
中国ビザセンターの認証申請料金表は、民事類認証5,000円・商事財産類認証8,500円とありましたが、値上げしたのかな?!
まあ、こういう情報のアップデートが公的なサイトでも丁寧じゃないのは、中国あるあるですね。
行政書士さんのホームページを見たら、民事と商事の違いや料金について分かりやすく明示されていました。
下のリンクからどうぞ。
中国大使館の認証にかかる料金(中国大使館の認証手数料) 行政書士 みどり法務事務所
今回は、民事類認証が3本だったということです。
あれやこれやと色々なところでお金を取られ、最終的には近場の海外行けるような額になってしまいますね。悔しい!
これを受け取ったら、やっと「外国人工作許可通知」の申請ができます。
ビザ取得までもう少し!
追記:受け取ってきました
受け取ってきたので、その日の状況を書きたいと思います。
朝からの込み具合も分かると思います。
受け取り当日は、そのあとカラーでスキャンして中国側に送るのと、工作許可の申請をすぐにでもしてもらいたかったので、朝一で行きました。
8時45分 ビザセンターのビルに到着
この時すでに1Fのエレベーターには、待っている人がいました。
その数7,8人ほど。
9Fに上がると、既に受け付けはオープンしており、番号札をもらいました。
認証受け取りは、この時点で5人待ちでした。
9時00分 ビザセンター営業開始
窓口オープン時には、部屋の中には20人以上の人がいました。
認証の受け取りは、15分程度で順番が来て、受け取れました。
書類の確認と支払い
目の前で書類の確認をして、支払をしました。
受領証にあった金額、15,600円を現金で払いました。
支払いは、カードか現金。カード払いの人が多かったです。
9時20分 受け取り完了
受け取りもスムーズでした。
5分程度で終了。
受け取り後ビルの1Fについたときは、エレベーターに長い列ができていました。
もちろん窓口の部屋もいっぱい。
この時間に来られるなら、もう少し早く営業開始15分くらい前には着いておけば、より待ち時間も少なくなると思いました。
特に申請の人は、一人一人にかなり時間がかかっているので、申請予約は朝一の時間帯が一番おススメかなと思います。